「野菜を食べようプロジェクト」への賛同|精進料理けんちん汁のレシピ

    みなさんは毎日野菜をしっかり食べていますか?

    健康を維持するために必要な野菜の摂取目標量は1日あたり350グラムですが、日本人の野菜摂取量は平均280グラム程度。

    目標量の野菜にあと少し足りていない人が多い状況です。

    そこで、農林水産省では、野菜がお手頃になっている時期や、特に栄養値の高い旬の野菜を食べて元気に過ごすことを目的に、摂取目標量(350g)を目指す野菜を食べようプロジェクトを実施しています。

    座禅.comでは、この「野菜を食べようプロジェクト」の取り組みに賛同しています。

    この記事では家庭で簡単に野菜が摂れる精進料理として、「けんちん汁」のレシピを紹介します。

    ぜひ毎日野菜をたっぷり食べて、元気に過ごしていきましょう。

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    野菜を食べるメリットとは?

    まず野菜を食べるとどんないいことがあるのでしょうか?

    野菜の栄養成分には、体にも心にも嬉しい効果がたくさんあります。

    ここでは簡単に3つの効果を紹介します。

    1. 健康に良い

    野菜はビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。

    これらの栄養素は、免疫力を高めたり、消化器系の働きを良くしたり、肌や髪の健康を保ったりするのに役立ちます。

    肉や炭水化物などを過剰に食べていると、お腹の調子が悪くなったり、肥満の原因にもなってしまいます。

    できるだけ毎日の食事に野菜を取り入れるようにしましょう。

    2. 老化予防に良い

    野菜には抗酸化作用があるビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの成分が多く含まれています。

    これらの成分は活性酸素から細胞を守り、老化や病気の予防につながります。

    また、野菜にはストレスやイライラを和らげる効果もあると言われており、心も穏やかになれます。

    また抗酸化作用は肌の健康や若々しさを保つのにも効果的です。

    3. ダイエットに良い

    野菜は低カロリーで満腹感が得られるため、ダイエットにも最適です。

    それだけでなく、野菜を食べると食欲が抑えられたり 、脂肪が燃えやすくなったり 、運動能力が向上したりします。

    食事の時は野菜から食べると血糖値が急激に上がらないので、食べる順番も工夫すると良いでしょう。

    家庭でできる簡単に野菜が摂れるレシピ|けんちん汁

    けんちん汁の写真

    色々な野菜を毎日食べるためにおすすめなレシピが、「けんちん汁」です。

    けんちん汁とは、根菜や豆腐などの具材をごま油で炒め、出汁で煮込んだすまし汁のこと。

    精進料理の1つで、鎌倉時代に建長寺で作られた「建長寺汁」が由来とされています。

    肉などの動物性の食材は使わず、味付けは塩やしょうゆであっさりとシンプルに仕上げ、仕上げに胡椒を振って完成です。

    けんちん汁のレシピ

    けんちん汁は精進料理の一つで、野菜と出汁で作るシンプルな汁物です。

    野菜は家にあるもので構いませんが、根菜類(にんじん、ごぼう、大根など)が定番です。

    キノコ類(椎茸、しめじなど)カボチャ、サツマイモを加えると、よりコクと甘みが増します。

    油揚げやこんにゃくを入れると、食感とボリュームがアップします。

    材料(2人分)
    • 木綿豆腐…1/2丁
    • にんじん…1/3本
    • ごぼう…1/2本
    • ねぎ…1/2本
    • 椎茸…2個
    • 大根…100g
    • 里芋…2~3個
    • だし汁…700ml
    • ごま油…小さじ1と1/2
    • 塩…小さじ1/3
    • 薄口醤油…大さじ2
    • こしょう…少々

    作り方

    STEP
    野菜を切る

    にんじん:皮をむき、3mm程度のいちょう切り。

    ごぼう:よく洗い、斜めに薄く小口切り。アクを取るために水にさらしておく。

    長ねぎ:斜めにごく薄く切る。

    椎茸:へたを切り、十字に4等分する。

    大根:皮をむき、5mm程度にいちょう切り。

    里芋:皮をむき、1口大に切る。

    STEP
    鍋にごま油を入れて熱し、野菜を炒める

    中火で焦げないように混ぜながら、野菜を炒めます。

    火を通す必要はなく、ごま油の香りを野菜に絡めていきます。

    ごま油で炒めてから煮込むことで、野菜の旨味が出ます。

    STEP
    木綿豆腐を加えて、さっと炒める

    木綿豆腐を一口大に手でちぎりながら②の鍋に加えて、さっと炒めます。

    手でちぎると、包丁で切るよりも食感がよくなり、味も馴染んでさらに美味しくなります。

    STEP
    鍋にだし汁を入れて弱火で10分煮る

    だし汁を鍋に入れ、強火にして一度沸騰させてアクを取ります。

    火を弱火にしたら、蓋をして10分程度煮込んでいきます。

    STEP
    調味料で味を調えて完成

    塩、薄口醤油、こしょうを加え、味を調えれば完成です。

    こしょうは食べる直前にかけると、より風味を感じやすいです。

    本格的なけんちん汁は、昆布や椎茸の出汁で作るすまし汁ですが、味付けに味噌を少し入れても、コクのある深みのある味になります。

    冬には白菜などの旬の野菜を使うと、おいしさと栄養もアップします。旬の野菜は安くて新鮮で、ビタミンやミネラルが豊富です。

    まとめ:野菜を食べて、元気になろう

    けんちん汁は、野菜の旨味がたっぷり詰まった精進料理です。

    またけんちん汁は、季節に合わせて使う野菜を変えることができるので、飽きることがありません。

    春はたけのこやわらび、夏はなすやピーマン、秋は里芋やかぼちゃ、冬は白菜や大根など、旬の野菜を選べば栄養価もよく、価格も手頃に手に入ることも。

    野菜の旨味や栄養が溶け込んだけんちん汁は、体にも心にも優しい汁物です。

    けんちん汁で、健康的な食生活をぜひ始めてみてくださいね。

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