座禅・瞑想・マインドフルネスの違いって何?専門家が徹底解説!

    この記事では、座禅・瞑想・マインドフルネスの違いを詳しく解説します。

    ストレスに満ちた現代社会において、心身のバランスを整えるために、古来から伝わる「座禅」や「瞑想」、そして今話題の「マインドフルネス」などのリラクゼーションが注目を集めています。 

    これらは、呼吸に集中しながら自分と向き合うことで、精神的な安定や集中力を高める効果が期待できます。

    「座禅」「瞑想」「マインドフルネス」は、一見似ているように見えますが、実はその由来や目的は異なります

    では、具体的にどのような違いや共通点があるのでしょうか。 

    この記事では、「座禅」と「瞑想」と「マインドフルネス」の定義目的効果などの違いを比較しながらわかりやすく解説します。

    あなたに合ったリラクゼーション法を見つけて、ストレスのない健やかな毎日を送りましょう。

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    座禅・瞑想・マインドフルネスとは?基本的な違いを簡単に解説

    座禅、瞑想、マインドフルネスの違いは一体なんでしょうか。

    まずは全体像を掴むために、その違いを簡単な一覧表にまとめました。

    座禅(坐禅)瞑想マインドフルネス
    由来インド〜中国から鎌倉時代に伝わった仏教仏教の瞑想に由来
    定義仏教の禅宗が行う修行法心を静めて無心になる行為のこと自分の今に集中・意識を向けた状態
    目的見返りを求めない精神の安定など集中力や思考力の向上など
    意識の取り方心を無にする多種多様にある自分の「今」に意識を向ける
    姿勢の取り方基本姿勢は
    ・結跏趺坐
    ・半跏趺坐
    決まりはない決まりはない
    半眼決まりはない決まりはない
    効果ストレス軽減、不安の改善、集中力・記憶力の向上、睡眠の質向上、体の痛みを緩和
    用途・シーン生き方を見つめるスタイル・用途も多様ビジネスシーンで多用される

    瞑想は、「心を静めて無心になる行為」としての意味があり、その瞑想の手法の一つに「マインドフルネス瞑想」があります。

    座禅と瞑想は異なりますが、広い意味では同じともいえます。

    座禅や瞑想について一言で説明するのは当然難しいものですが、まずはこの一覧表で全体像を知っておくと理解も深まりやすいと思います。

    座禅・瞑想・マインドフルネスの定義

    次にこれらの定義について、深く解説していきます。

    座禅とは

    座禅とは、姿勢を正して座り精神統一を行う仏教の禅宗の基本的な修行方法です。

    座禅は、宗派によって目的や方法も異なり、曹洞宗では壁に向かって座り、臨済宗・黄檗宗では壁を背にして座ります。

    ちなみに本来「坐禅」が正式な表記ですが、「坐」が常用漢字ではないため「座禅」とも書かれるようになりました。

    仏教の開祖であるお釈迦様が、屋根のない場所(菩提樹の下)で坐禅をされたことに由来し、「すわる行為」を指す漢字「坐」を使った「坐禅」が正式ということになります。

    座禅は禅宗の修行法ではありますが、今や世界中で「禅」の考え方・その効果が注目され、仏教信仰の有無に関わらず幅広い方に座禅が行われるようになりました。

    また座禅体験を行う寺院もあるので、興味がある方が座禅や禅の考え方に触れやすくなっています。

    瞑想とは

    瞑想とは、心を静めて無心になったり、何かに心を集中させる行為のことを言います。

    心を静めて無心になること、何も考えずリラックスすること、心を静めて神に祈ったり、何かに心を集中させること、目を閉じて深く静かに思いをめぐらすことなどとされている。各々の宗教の伝統や修行の段階、目的等により内容は様々である。

    引用元:「瞑想」Wikipedia

    Wikipediaにも書かれている通り、瞑想には様々な種類があります。

    体を動かす「ヨガ」や、今に意識を向ける「マインドフルネス」、滝に入って行う「滝行」も瞑想であり、「座禅」も瞑想であるという考え方もあります。

    現代では、「ストレスコントロール」「リラックス効果」「集中力の向上」などの目的で、瞑想を多くの人や企業が取り入れています。

    マインドフルネスとは

    マインドフルネスとは、過去の後悔や未来の不安ではなく心を「今」に向けた状態のことを指します。

    このマインドフルネスを行う瞑想方法を「マインドフルネス瞑想」ともいいます。

    マインドフルネスは、仏教用語「念(サティ)」の英訳語で、仏教の瞑想法に由来しています。

    マインドフルネス瞑想を行うことで、余計な雑念が消えて集中力が高まったり、不安のコントロール・ストレス軽減の効果が期待できます。

    その効果からGoogle、Apple、Yahooなど、多くの世界的な企業が「マインドフルネス」に力を入れたプログラムを取り入れていることで、今や広くマインドフルネス瞑想法が知られるようになりました。

    座禅・瞑想・マインドフルネスの違いは「目的」

    座禅・瞑想・マインドフルネスの基本的な意味がわかったところで、その違いはなんでしょうか。

    効果や方法など共通する部分も多くありますが、大きな違いは「目的」です。

    仕事で成果を上げたい、ストレスコントロールをしたい、など「瞑想」「マインドフルネス」では何かを得るのが目的となるのに対し、

    「座禅」は、座禅を行うことで何かを得るのが目的ではありません

    無心で何も求めずにただ座ることで、迷いが自然となくなっていくのが座禅です。

    座禅(坐禅)の目的

    座禅をすることによって、他の瞑想法やマインドフルネスと同様に、ストレス軽減や集中力・記憶力の向上に効果があるのは科学的にも証明されています。

    しかし、坐禅をする目的はこれらの良い効果を得ることではありません。

    禅の考え方において、坐禅をする目的は「ただ静かに坐ること」です。

    物事を何も考えようとせず(無心)、自分の姿勢が正しいかだけを気にして坐ります。

    このただひたすらに坐ることを只管打坐(しかんたざ)」といいます。

    この言葉に表れているように、禅宗では目的を持たず、坐禅を繰り返し、悟りの境地を目指します。

    坐禅の副産物として、自分自身の心や身体に良い影響がもたらされることは事実ですが、マインドフルネスとの大きな違いはこの「何かを求めるかどうか」という目的にあります。

    瞑想の目的

    瞑想といっても、前述した通り「マインドフルネス瞑想」や「ヨガ」など多種多様な瞑想方法があります。

    そのため瞑想の目的は「ストレス軽減」「身体の健康状態の向上」「集中力・記憶力の向上」など様々にあるでしょう。

    目の前の悩みを取り除きたい、ストレスを取り除きたい、そう考えたときに瞑想に出会い、その手段としてマインドフルネス、そして座禅が出てきます。

    坐禅は「坐禅によるメリットや効果が目的ではない」ので、瞑想は「何か効果を期待して行う」ところが違いといえます。

    ただ最終的な目標として、人生の時間を楽しく過ごしたい、ということはどちらにも共通しているので、自分にとって合った方法を選ぶのが良いでしょう。

    マインドフルネスの目的

    多くの企業でも取り入れられていることから分かるように、マインドフルネスの目的は「効果を得ること」です。

    ストレスを軽減したい、集中力や記憶力を高めビジネスで成果を上げたい、など、マインドフルネスを行う目的が明確にあるということが座禅との違いです。

    ただマインドフルネスは仏教の瞑想から由来していることもあり、その方法や効果は座禅と多くの共通点があります。

    次に座禅・瞑想・マインドフルネスの共通点について解説していきます。

    座禅・瞑想・マインドフルネスの共通点は「効果」

    座禅・瞑想・マインドフルネスは言葉の意味や、作法、目的に違いがあることがわかりました。

    ただこの3つには多くの共通点もあります。それは「効果」です。

    主な効果がこちらです。

    座禅・瞑想・マインドフルネスで共通する効果
    • ストレスの軽減
    • 不安・悩みがなくなる
    • 前向きな気持ちになる
    • 集中力・記憶力の向上
    • 理解力の向上
    • 仕事の能率が上がる
    • 胃腸の働きが良くなる

    座禅やマインドフルネスなどの瞑想をスピリチュアル的なものと捉えている方もいるかもしれません。

    しかし瞑想の研究は世界中で行われており、瞑想を行うことがストレス軽減や、不安のコントロール、記憶力と注意力の向上など多くのポジティブな影響を与えることが研究結果にも示されています。

    座禅の効果については以下の記事で詳しく解説しています↓

    座禅・瞑想・マインドフルネスはどれを選べばいいのか

    座禅・瞑想・マインドフルネス、どれをすればいいのか悩む人もいるのではないでしょうか。

    どれが良い・悪いということもないので、出会うタイミングや自分に合っていると思うものをやるのが良いでしょう。

    手法や目的が少し違うだけであり、根本的な部分は同じなので、まずは試してみながら自分に合う方法を見つけてください。

    ここでは、どの瞑想方法を選べばよいか紹介します。

    どれを選ぶか悩む方は参考にしてみてください。

    「ストレス解消・不安の軽減・姿勢の改善」なら、座禅が効果的

    座禅では姿勢を正し、無心で坐ることを行います。

    そのため

    • 日常的にストレスが多い
    • 不安や悩みで頭がいっぱいになってしまう
    • 気づいたら姿勢が悪くなっている

    これらの悩みを抱えている人には、座禅がおすすめです。

    人生というものは現在の瞬間でしかない」というのが仏教の考え方です。

    昨日の自分や明日の自分にこだわる必要はなく与えられた現在、今を一生懸命に生き抜けばいい。

    今日心を入れ替えれば、その瞬間から変わることができる。

    そういった考えが、座禅を行うことで身についていきます。

    そうすると、自然とストレスや悩みに対しての考え方が変わり、また姿勢もだんだんと良くなり心身ともに健康に近づいていきます。

    「仕事の効率化アップ」なら、マインドフルネスとの相性が良い

    マインドフルネスは、心を「今」に向ける瞑想方法です。

    そのため

    • 高いパフォーマンスを発揮したい
    • 頭をすっきりさせ良いアイディアや発想を得たい
    • コミュニケーション能力を高めたい

    こういった効果を求める方には、マインドフルネスがおすすめです。

    マインドフルネスは仏教の瞑想法から由来しているため、座禅と似ている部分もあります。

    しかし座禅と違い、姿勢に決まりがないので、楽な姿勢をとり呼吸に集中してみることから始めてみましょう。

    座禅を日常に取り入れよう

    今回の記事では、座禅・瞑想・マインドフルネスの違いや共通点について解説しました。

    ストレスや不安を抱えていたり、悪い姿勢で肩こりや首に痛みがある方など、心身の健康を改善したい方にとって、座禅は気軽にできる手段の一つです。

    ぜひ座禅体験に行ってみたり、自宅での座禅を始めてみてはいかがでしょうか。

    最後に、座禅についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください

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