座禅が組めない原因と対処法|足首と股関節をほぐす5分間ストレッチ

    座禅を始めてみたけど、思うように足が組めず悩んでいませんか?

    座禅が組めない原因は、主に足首や股関節の柔軟性が低いことにあります。

    そこでこの記事では、座禅が組めるようになるための「たった5分でできる簡単なストレッチ法」をご紹介します。

    このストレッチを座禅の前に行うことで、足が組みやすくなるだけでなく、血行も良くなり、冷え性やむくみの改善にも役立ちます。

    座禅が組めない人はもちろん、座禅に慣れている人もこのストレッチをぜひ試してみてください。

    筋肉がリラックスして座禅の効果をより高めることができるでしょう。

    タップでとべる目次

    座禅が組めない原因は?

    座禅とは仏教の修行方法の一つで、姿勢を正して座り、心を鎮めて自分と向き合うことです。

    座禅では、姿勢を正して心身を安定させるために、特定の足の組み方を行います。

    座禅の基本の組み方

    座禅の基本の足の組み方には、結跏趺坐(けっかふざ)と半跏趺坐(はんかふざ)の2種類があります。

    どちらも座布団をお尻の下に置き、両膝とお尻の三点で上体を支えるという共通点がありますが、足の組み方が異なります。

    結跏趺坐

    結跏趺坐は、左右の足を反対側のももの上に乗せるという足の組み方です。

    この組み方は、座禅の標準的な姿勢とされており、身体の安定性や呼吸のしやすさに優れています

    しかし、股関節や足首の柔軟性が必要で、身体が硬い人にとっては難しい組み方でもあります。

    半跏趺坐

    半跏趺坐は、左右どちらかの足を、反対のももの上に乗せるという足の組み方です。

    この組み方は、結跏趺坐よりも足の負担が少なく、身体が硬い人や初心者にもおすすめの姿勢です。

    半跏趺坐に慣れてきたら、結跏趺坐に挑戦するのも良いでしょう。

    この他にも安楽座、正座、椅子座禅など初心者にもやさしい足の組み方を、下記の記事でさらに詳しく紹介しています。

    座禅の基本の組み方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

    座禅が組めない人の特徴

    座禅が組めない、つまり結跏趺坐や半跏趺坐の足の組み方ができない人の特徴として、以下が考えられます。

    座禅が組めない人の特徴
    • 足首や股関節が硬い
    • 腰や背中の筋力が弱い
    • 足にむくみがある
    • 姿勢が悪い

    これらの特徴は、足を組む際に障害となってしまう原因です。

    足首や股関節が硬いと、足を組むことができないだけでなく、組んだとしても痛みや不快感を感じやすくなります。

    痛みや不快感がある状態では、座禅に集中できなくなるので、無理に足を組まずにまずは原因を解決することが大切です。

    座禅が組める人の特徴

    座禅が組める人の特徴としては、以下が挙げられます。

    座禅が組める人の特徴
    • 足首や股関節が柔らかい
    • 腰や背中の筋力が強い
    • 足にむくみがない
    • 姿勢が良い

    これらの特徴は、足を組む際に有利となる要因です。

    足首や股関節が柔らかいと、結跏趺坐の足を組むことができるだけでなく、組んだとしても痛みや不快感を感じにくくなります。

    座禅は、心だけでなく身体の調和もはかれる修行ですので、あぐらは組めるが結跏趺坐は組めないという人は、ストレッチや座禅を続けていくことで、さらに姿勢を深められるでしょう。

    身体が硬いと座禅は組めない?

    座禅が組めない人の多くは、身体が硬いと感じる人です。

    身体が硬いと、足の組み方や姿勢がうまくできず、痛みや痺れを感じたり、呼吸が苦しくなったりします。

    しかし、身体が硬いからといって、座禅を諦める必要はありません。

    座禅は、身体と心の調和をはかる修行ですので、身体が硬い人でも、続けていくことで、自分にあった組み方や姿勢を見つけられるかもしれません。

    まず身体が硬い人は、座禅をする前にストレッチをすることがおすすめです。

    ストレッチは、股関節や足首をほぐし、血流を良くし、座禅の効果を高めることができます。

    座禅が組めるようになるためのストレッチ

    座禅が組めるようになるためには、股関節や足首の柔軟性を高めることが大切です。

    そこで、座禅をする前に、股関節や足首をほぐすストレッチを紹介します。

    これらのストレッチは、座禅の組み方に関係なく、誰でもできる簡単なものです。

    座禅をする前に、5分間ほど行ってみましょう

    股関節をほぐすストレッチ

    座禅の足が組みやすくなる、股関節をほぐすストレッチを紹介します。

    立ったまま行う股関節のストレッチ

    STEP
    片方の足のかかとを一歩前に出す
    STEP
    お尻を支点にし、外側に脚を動かす

    外側に動かしたら、またつま先を前に向けるように戻す、これを繰り返します。

    座りながら行う股関節のストレッチ①

    STEP
    両ひざを立てて座り、両手は後ろの床につく
    STEP
    片足を反対の足に乗せ、胸を張り、ゆっくり呼吸をしながら20秒キープ

    呼吸を止めず、20秒間キープします。

    反対側の足も同様に行います。

    座りながら行う股関節のストレッチ②

    STEP
    両方の足裏を合わせるように座る
    STEP
    背筋を伸ばし両方の膝を手でゆっくり押す

    無理に押さず、はじめはゆっくりと自分のペースで押さえるようにしましょう。

    座りながら行う股関節のストレッチ

    STEP
    両足を大きく広げ、ひざの上に手をのせる
    STEP
    両手でひざを外側に広げるように押しながら、左右に上半身をひねる

    息を吐きながら、左右交互に身体をひねります。

    足首をほぐすストレッチ

    座禅が組みやすくなる、足首のストレッチを紹介します。

    立ったまま行う足首のストレッチ

    STEP
    片足を前に出す
    STEP
    後ろ足のかかとを床につけ、足首を伸ばす 

    20秒キープし、反対の足も同様に行います。

    かかとは床につけ、足首が伸びるようにします。

    座りながら行う足首のストレッチ①

    STEP
    片ひざを立てて座り、ひざの上に手を置く
    STEP
    前方に重心をかけて、20秒キープ

    このとき、ひざを立てた方の足首が伸びているかを意識しましょう。

    20秒キープしたら、次は反対の足首も同様に伸ばします。

    間違った例

    立てた足のかかとが床から浮いてしまうと、足首を伸ばすことができません。

    無理はせず、かかとは床につけた状態で、心地よい範囲で前方に体重をかけましょう。

    座りながら行う足首のストレッチ②

    STEP
    足首の指の間に手を入れて掴む
    STEP
    足首をゆっくりと回す

    外回し、内回しどちらも10回ずつゆっくりと回すようにしましょう。

    反対の足も同様に行います。

    寝ながら行う足首のストレッチ(ふくらはぎ)

    STEP
    両足を天井に向けて上げる

    体勢が辛い方は、ひざを少しだけ曲げても良いです。

    STEP
    かかとを突き出すように、つま先を手前に倒す

    足首が伸びているのを感じながら、呼吸を止めずに行います。

    足を組むときに痛みを感じるのは、股関節や足首が硬いからかもしれません。

    座禅に入る前に、少しでもストレッチをして柔軟性を高めると、姿勢が良くなり、座禅の効果もアップしますのでぜひ試してみてください。

    座禅が組めない人のよくある質問

    足が組めないと座禅会には参加できませんか?

    座禅会とは、仏教の寺院や道場などで、複数の人が一緒に座禅をする集まりのこと。

    経験者や初心者が混ざって参加することが多く、座禅会に参加するには、足が組めないとダメだと思われがちですが、実はそんなことはありません。

    座禅会には、初心者向けに開かれるものも多くあり、あぐらや正座、また椅子を使って座ることができる場合もあります。

    足が組めないからといって、座禅の本質を損なうということはありません。

    むしろ組み方に固執しないことで、自分の身体に無理をせず心を落ち着かせることができます。

    もちろん周囲に配慮のない姿勢はいけませんが、心配な方は主催者に事前に相談するのも良いでしょう。

    どうしても結跏趺坐で座禅をしたいのですが?

    結跏趺坐は、座禅の基本姿勢とされており、心身が安定する形といわれています。

    そのため、座禅の効果を最大限に引き出すことができます。

    しかし、結跏趺坐は、股関節や足首の柔軟性が高い人でないとできない難しい組み方でもあります

    どうしても結跏趺坐で座禅がしたいけどできないという人は、以下のようなことを試してみましょう。

    結跏趺坐ができないときにやるべきこと
    • 座禅前に、股関節や足首をほぐすストレッチをする
    • 坐蒲や座布団の高さや位置を調整してみる
    • 半跏趺坐から始めて、慣れれば徐々に足を深く乗せる


    これらのことは、結跏趺坐に慣れていくためにおすすめではありますが、それでも結跏趺坐ができない場合は、無理をしないことも必要です。

    結跏趺坐にこだわらずに、自分にあった組み方を見つける

    自分のペースで座禅を続けることが最も大切です。

    座禅の効果・メリット

    座禅は効果を求めるものではありませんが、座禅をすることで私たちにとって嬉しい効果・メリットがたくさんあります。

    座禅の効果
    • ストレスの軽減
    • 集中力の向上
    • 記憶力・仕事の効率アップ
    • 前向きな気持ちになる
    • 睡眠の質向上
    • 姿勢が良くなる
    • 肩こり・腰痛の軽減
    • 便秘や下痢の改善

    座禅で心身の調和がとれるメカニズムについては、下記の「座禅の効果とは?8つのメリットと心が整うメカニズムを解説」で詳しく解説しています。

    座禅に必要な準備と道具

    座禅で足が組めないという人で、坐蒲(ざふ)を使っていない方は、ぜひ坐蒲を用意してみてください。

    坐蒲とは、お尻の下に敷く座禅用の座布団のこと。

    何も敷かずに座るのと、坐蒲を使って足を組むのとでは、姿勢の取りやすさが雲泥の差です。

    背筋がピンと伸びて、姿勢も安定しやすくなるので、自宅で行う場合には必ず用意しましょう。

    坐蒲の選び方や、初心者に必要な道具は下記の記事で紹介しています。

    座禅をする時間の選び方

    座禅時間の目安

    座禅をする時間帯や、座禅を行う時間はどのくらい良いのでしょうか?

    おすすめの時間帯は、「朝」または「夜」です。

    ただ座禅は日中でもいつでも行って問題ありません。反対に座禅に適さない時間は、食事の前後です。

    そして初心者の方が効果的に座禅をするなら、1回の時間は10~15分が良いでしょう。

    本格的な座禅では、お香1本が燃え尽きる45分程度行いますが、なかなか難しいものですので、慣れたら徐々に時間を伸ばすと良いでしょう。

    座禅を継続するコツ

    「座禅で心と身体をリフレッシュしたい」「不安や悩みを解決したい」。

    そのためには座禅を継続することが大切です。

    1回の座禅でも効果は感じられますが、毎日継続することで、より高い効果を感じることができます。

    座禅を続けるための5つのコツがこちらです。

    座禅を続ける5つのコツ
    • 目標を設定する
    • 習慣化する
    • 座禅を楽しむ
    • お気に入りの座禅道具を見つける
    • 座禅体験に行く

    初心者の方は、まず「1日10分を1週間続けてみる」など、自分が続けやすい目標を設定してみましょう。

    この他にも座禅を継続・習慣化するコツについて、下記の記事で詳しく紹介しています。

    まとめ:座禅で大切なのは自分に合った組み方を見つけること

    この記事では、座禅が組めない原因と対処法、足首と股関節をほぐす5分間ストレッチをご紹介しました。

    座禅は、身体の柔軟性や関節の可動域だけでなく、姿勢や呼吸、心の状態なども重要です。

    身体が硬いからといって、座禅を諦める必要はありません。

    逆に、身体が硬いからこそ、座禅をすることで、身体と心の調和を得ることができるかもしれません。

    座禅で大切なのは、自分に合った組み方を見つけることです。

    自分の身体や心に無理をせずに、自分のペースで行うことができれば、それが最善の座り方と言えるでしょう。

    座禅をすることで、自分と向き合い、心を無にして、日常の悩みやストレスから解放されることができるでしょう。

    ぜひ、この記事を参考にして、座禅に挑戦してみてくださいね。

    シェアボタンはこちら
    • URLをコピーしました!
    タップでとべる目次